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しらかんばの「芽生え」 -  2019.05.15 Wed

「しらかんばずかん」5月号

木々が芽吹き、日に日に緑がこくなってきました。
そして、春は多くの木々の「タネの芽生え」の季節でもあります。

北国に育つ木々の多くは、夏から秋にかけてタネが成熟して地面に落下し、そのまま冬をタネの状態でやり過ごし、春を迎えてから発芽します。
秋に芽生えないのは、芽生えた状態で厳しい寒さの冬を越すのは非常にリスクが高いからと考えられます。

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ですが、この点でシラカンバはちょっと変わりダネです。
シラカンバのタネは夏ごろから成熟して地面に落下し、そのまま越冬してから春に発芽するものもあるのですが、一部は秋のうちに発芽します。
秋に発芽した場合、冬を越せないリスクはあるものの、その年の冬の寒さがさほどでなく無事越冬できた場合には、成長のスタートが早かった分、春に芽生える他の植物よりも早く大きくなれる可能性があるのです。

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春に発芽するメリットとデメリット、秋に発芽するメリットとデメリット。
それらを両方に分散して賭けることで、子孫を残す確率を高めているのだとか。
シラカンバの生き様、なかなか巧妙です。

(追伸)これは、文字通り地面をはいつくばって調査された故小山浩正さん(当時の北海道立林業試験場)の研究成果です。学生のころ、集中講義でこの研究成果をドラマチックに紹介してくださった記憶は今も鮮明です。


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸


しらかんばの「花」 -  2019.04.17 Wed

「しらかんばずかん」4月号

しらかんばの花粉が飛ぶ時期になりました。
花粉症の方にとって、つらい季節の到来です。

虫に花粉を運ばせる「虫媒花(ちゅうばいか)」の植物(例えばサクラ、ナナカマドなど)は、花を昆虫たちに見つけてもらえるよう、色や香など様々なアピールで目立たせようとするので、その彩は人も楽しませてくれます。
一方、風で花粉を飛ばす「風媒花(ふうばいか)」の植物(例えばシラカンバ、ミズナラなど)の花は、たいがいは地味で目立ちません。姿かたちも、目立つ虫媒花で一般的にイメージされる「花」とは異なるので、多くの場合、花だということにすら気づかれていません。

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風媒花であるシラカンバの花は枝先につき、花粉の飛散は芽吹き前の4月ごろから始まり、葉が開いてくる5月ごろに終わります。他の多くの風媒花の植物も、同様に芽吹きの前後に花粉を飛ばします。花粉を効率的に風に乗せたり、受け取ったりするには障害物となる葉が開ききる前の方が都合が良いのでしょう。
この時期のしらかんばは、枝先の「花」に注目です。


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸

しらかんばの「顔」 -  2019.03.18 Mon

「しらかんばずかん」3月号

木の枝とにらめっこしたこと ありますか?
よく見ると いろいろな木の枝でいろいろな顔に出会えます。
さる、ひつじ、アルパカ、ねこ、ピエロ、サンタクロース・・・
ひきしまった顔、ぼんやりした顔、とろんとした顔・・・
いろんな顔の いろんな表情

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しらかんばの枝にも よーくよーく見ると顔があります
目をこらして じーっと見ていたら あどけない顔と目が合いました。

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はい、虫めがねをもってしらかんばの顔に会いに出かけましょう。


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸

しらかんばの「点」 -  2019.01.17 Thu

「しらかんばずかん」1月号

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しらかんばの木材には、茶色い点や線の特徴的な模様があります。
これらは、かつて虫がとおった通り道。輪切りにすると点、縦に切ると線となって現れます。

しらかんばの木材は、身近なところではアイスクリームの棒や和菓子の楊枝、ヘラなどの材料として使われています。これらの製品でも、時々、茶色い模様が見られることがありますが、検品ではじかれるのか出会える確率はアイスの当たり棒よりもずっと低そうです。

もし見つけたら、それはそれでしらかんばが樹木として生きてきた証です。
(単なる模様ですので衛生的には問題ありませんよ)
当たり棒だと思って喜びましょう。


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸

しらかんばの「へ」 -  2018.12.19 Wed

「しらかんばずかん」12月号

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しらかんばの樹皮はよく燃えるんだって
「へー」
しらかんばの枝は黒いんだって
「へー」
しらかんばの「へ」は幹と枝の境目なんだって
「へ?」

しらかんばには「へ」がいっぱいです。


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸

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