topimage

しらかんばの「黄葉」 -  2018.10.18 Thu

「しらかんばずかん」10月号

3001.jpg


秋、紅葉(黄葉)の季節です。
木々がどの部分の葉から色づくのか、考えたことがありますか?
答えはいろいろです。内側から色づくもの、外側から色づくもの、色づかず黒ずんで葉を落とす種類の木もあります。

しらかんばの色づきは、内側からです。紅葉(黄葉)とはいわば葉の老化現象ですが、しらかんばの場合、春一番に一斉に葉を開いた後で、枝をさらに先に伸ばし、そこに新しい葉を順々に開いていきます。つまり、枝の先端の方の葉ほど、まだ若いということなのです(詳しくはしらかんばずかん8月号「しらかんばの葉」を参照ください)。先に開いて早くに老化が訪れる内側の葉は早々に色づき、遅れて出てきた外側(先端)の若い葉は遅れて色づくというわけです。

内側の葉が色づき、遅れて先端の葉が色づいてくるころには、内側の葉は落葉してしまいます。その後、先端の葉も落葉し、しらかんばは今シーズンの店じまい。
長く、厳しい冬が、一歩一歩と近づいてきています。


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸

しらかんばの「タネ」 -  2018.09.17 Mon

「しらかんばずかん」9月号

3009 01


わが子が巣立ってゆくとき、あなたはその子に道中に困らないだけの食糧を授けますか?それとも、遠くへはばたける翼を授けますか?
しらかんばが選んだのは後者です。しらかんばのタネは旅するタネです。親木から授かった「軽さ」と「翼」のおかげで、風に乗って遠く離れた新天地を求めて長い距離を飛んでいくことができるのです。

3009 02


軽さをもとめた代償は、親から持たされる養分の少なさです。クルミやドングリのように、たっぷりの栄養を持って親離れしてきたタネとは比べ物になりません。
小さなタネに含まれるわずかな養分を使って小さな小さな双葉を開くと、その後は早々から自活生活が始まります。これがしらかんばに授けられた宿命です。
しらかんばのどんな大木も、もとは一粒の小さなタネから芽生え、育ってきたものです。見上げるような大木と、小さなタネを見比べ、思いをはせてみてください。


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸

しらかんばの「葉」 -  2018.08.14 Tue

「しらかんばずかん」8月号

3008 20

しらかんばの葉はどれも同じように見えますが、実は2種類のタイプがあります。

春一番に一斉に開くのが「春葉(しゅんよう)」で、前の年から準備され、冬芽の中で越冬して芽吹いてきた葉です。
もう一つが、初夏から夏にかけて、次々に開いてくる「夏葉(かよう)」です。こちらは春葉のかせぎによってつくられる葉で、その年に伸びた枝につくられていきます。

3008 21

春葉(左)と夏葉(右)
前年から用意された春葉はち密なつくりで、その年に急いでつくられた夏葉はおおざっぱなつくり。そんな印象。
春葉は、樹冠全体に比較的まんべんなく着きますが、春葉が開いた後は、木のてっぺんや日当たりのよい「かせげる場所」ほど、新しい枝をより長く伸ばし、より多くの夏葉を開きます。なので、夏葉がどこにたくさんついているかを見ると、その木の成長戦略が見えてきます。

かせいだ分はため込むのではなく、太陽が当たる空間に新しい枝を伸ばして陣地を獲得し、そこに新しい葉をどんどん開いてさらにかせぐ。「貯蓄よりも投資」で、他の木よりも早く大きくなる!しらかんばが選んだ、いけいけどんどんの超積極的な生き方です。


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸

「しらかんばずかん」誕生! -  2018.07.18 Wed

先日、木育ファミリー総会(6/30~7/1)に合わせて開催された木育カフェのテーマは「しらかばづくし」。

北海道を代表する樹木の一つである白樺は、木材や樹皮、樹液など「モノづくり」や「食」の素材としてもとても魅力的ですが、樹木としてのその生き様もまた、個性的で魅力いっぱいです。

そんな白樺の生き様をさまざまな角度から紹介し、生きている樹木としての白樺の魅力も感じてもらえたら。そんな思いで、木育カフェに合わせて「しらかんばずかん」をまとめて、参加者の皆さんにお配りしました。

3007_12.jpg

ずかんといっても、葉っぱやら、花やら、タネやら、白樺をさまざまなポイントごとに、写真とちょっとした文章で紹介している気軽な読み物です。

その「ずかん」の中身を、これから一年ほどかけて、毎月、1テーマ1ページずつこのブログで紹介させていただくことにしました。
ぜひ、気軽に、気長におつきあいください。

次回、8月のしらかんばずかんは、「しらかんばの葉」です。お楽しみに!


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸


NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

最新記事

カテゴリー

NEWS (3)
木育ファミリーの活動 (6)
あれも木育、これも木育 (2)
木育リレーエッセイ (5)
連載 (4)
広報活動 (1)
お問い合わせ (1)
未分類 (0)

リンク