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2022総会報告「木育カフェ編」 -  2022.08.16 Tue

前回の総会報告に引き続きカフェ・タイムの報告です。教室内の制作物は、主にお子さん中心に、木のビーズアクセサリーや、削り馬ツリーの装飾などを行いました。

大人たちは校庭に出て、木育ランチの支度にかかりました。役場の方々もテーブルや椅子を用意するなどして手伝ってくださいました。前日は大雨が降っていたそうです。そう云えば途中の川がずいぶんと濁っていたのを思い出しました。役場の方々は、ロケットストーブとダッチオーブンを使った屋外調理の計画を聞いて、ずいぶん心配されたそうです。そのやさしい気持ちが通じたのでしょう。山々を覆う雲は低くグラウンドは湿っていましたが、雨は上がり空もだんだん明るくなっていました。

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メニューはふたつ。チキンのグリルとそば粉のガレット。ガレットはそば粉で作るものを特にガレット・ブルトンヌといって、フランス・ブルターニュ地方の郷土料理だそうです。

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ダッチオーブンで「ロースト・チキン」

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ロケットストーブで「そば粉のガレット」

レシピは他記に譲りますが、教えて頂きながら、私も挑戦してみました。ミクニ・シェフは生地に落とした卵白を伸ばすそうだよ。など伺い、「まあ、なんてオシャレなのかしら」と、感動しました。

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負けずにおしゃれなチキンのグリルともに味は上々で、後にお会いしたゲストも「あれは本当に、ご馳走でした」と感想を述べていました。

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家族のような会員や、待っていて下さった地元の方々とふれあいながら楽しいひと時を過ごすことができました。
「むかわ木育の学校」は木育ファミリーにとって、ふるさとのような所だと感じました。
ただいま。私たちようやく帰ってきましたよ。

ちなみに木育ガレットのレシピはこちらです。

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PDFはこちら


木育ファミリー総会2022 報告 -  2022.07.19 Tue

去る6月25日に木育ファミリーの活動拠点であるむかわ町穂別の『むかわ木育の学校』で、2022年度木育ファミリー総会が開催されました。
昨年、教室の片付けがてら、様子を見に行ってはいるものの、毎年欠かさず行ってきた総会はもとより、その他の活動もコロナの影響で見合わせになり、実に3年ぶりの利用となっていましたが、役場の方々をはじめ地元の皆さまのおかげで、無事に当日を迎えることができました。
この日は、午前中に総会、その後、お子さん中心に参加された小さな手作りワークショップ、校庭に出てロケットストーブやダッチオーブンを使った、いかにも木育ファミリーらしいランチ会。楽しくておいしい歓談の後、再び教室に戻り、今後の活動等について会員の皆さんで話し合いを行いました。

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午前10時からの総会の前には、むかわ町穂別総合支所の藤江支所長からの暖かいご挨拶をいただきました。
その後、前年度活動報告と会計報告が承認にされ、今年度の活動計画が話し合われました。2024年に北海道で木育が生まれて20年を迎えるにあたり、記念事業を含めた今後のファミリーの活動について、会員の「木育宣言」から今までをリレーエッセイで振り返る提案があり、根井会員がその叩き台を作ってくれているところです。

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総会後は、教室内での木工ワークショップ「木育カフェ」と、野外での「木育ランチ」に分かれて準備しました。

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ランチ後からの話し合いでは、木育ファミリーと道の連携のあり方について、もう一度意見交換しながら、協働のあり方や木育ファミリーがすべき木育の推進に向けた考え方などが必要ではないかという結論に達しました。
「木育ファミリースタイル」これは話し合いの中で提案された言葉です。
その内容はまだ、はっきりとしていませんが、木育の感性に従って「何か、とってもステキな感じ」に展開できそうです。
「木育カフェ」と「木育ランチ」の様子については、次回以降にゆっくりとご報告します。

道民森づくりの集い2021報告 -  2021.12.14 Tue

11月3日サッポロさとらんど内『さとらんど交流館』で、道民森づくりの集いが開催されました。
展示やクイズ、木工品の販売、木育ワークショップなどで19の団体が参加する中、私たち木育ファミリーも例年通りワークショップを行いました。
講師を努めたのは、酒井さん、熊尾さん、齊藤(文)さん、齊藤(香)の四人です。

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出し物はふたつ、グリーンウッドワークによるシラカバの枝を使ったハンマーと、枝や葉っぱのチャームを使ったモビールです。感染対策を十分に行いながら実施しました。
まず、ハンマーですが、例年だと削り馬を何台か持ち込んでお客さんにまだ乾き切っていない木を削ってもらうのですが、スペースの関係もあって、今回はあらかじめ先を削った枝を用意しました。程よい大きさにカットされたヘッド用の太い枝片にお客さんはハンドドリルで穴を開け、その穴に柄を通して鋸を使って好きな長さに切り、穴を開けてもらって、きれいな色のひもを通して吊り下げられるようにします。
主眼としてはグリーンウッドの柔らかさやその他の特徴を知ってほしいというほかに、鋸やハンドドリルといった道具を知ってじっさいに使ってみてもらうということでした。小さなお子さんが圧倒的に多く、そういった道具を使うのは初めてというお子さんがほとんどでしたが、とても上手に作業できていました。大人気のワークショップで、いつも列ができていました。そのなかで、私たちが何もお願いしなかったのにお客さんたちが自分たちで順番待ちのルールを作ってくださっていたことにとても感心させられました。

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もう一つはモビール。何本かの枝に穴の空いたチャームを吊り下げていくだけのものですが、これが意外とむずかしいのです。左右のバランスがとれないとモビールはできません。両端の重さを同じにすれば良いのですが、そうでないとき重い物を中心にある支点に近い内側に寄せ、反対側の軽い物を外側に下げれば全体は釣り合っていきます。てこの原理がはたらく訳ですが、小学五年生だというお子さんに聞いたらまだ習っていないと首をかしげていました。するとそのやり取りを聞いていた幼稚園の年長さんくらいのおじょうさんが、「あっ、それね、わたししってるよ」と声を張りました。そしてたどたどしいことばで一生懸命説明してくれたのは、幼稚園で大きい子とシーソーに乗って遊んだ時、先生が大きい子を前のほう、つまりてこの支点に近い場所にすわらせた、というのです。「おんなじだよね」と瞳がキラキラひかっていました。
酒井さんのお子さんが事前準備の時に作ってくれたサンプルのモビールがとても秀逸だったことを付け加えておきます。枝で作ったロボットみたいな人形を吊り下げてあって面白くてすてきな作品でした。この発想はなかったよね、と大人一同拍手喝采でした。
初めての会場だったこともあって、お客さんが来てくれるかどうか不安でしたが、結果は満員御礼で、両方合わせて100件を上回る大盛況でした。多めに持って行った材料を出し尽くして皆クタクタになりましたが、大変楽しい充実した一日でした。


第44回全国育樹祭の報告 -  2021.10.19 Tue

◆第44回全国育樹祭の報告

木育ファミリーは、令和3年10月10日に開催された全国育樹祭に参加しました。
北海きたえーる会場にて開催された式典のオープニングアトラクションには、木育ファミリー顧問の煙山泰子氏が登壇し、森崎博之氏と木育をテーマに対談をしました。ファミリーのシンボルとも言うべき「木のタマゴ」が紹介され、その手ざわりに森崎氏も好感を持たれたようでした。

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一方、木育ファミリーは会場に併設された『おもてなし広場』に出展し、「木育は心の森づくり」と題したパネルや制作物の展示に合わせて、削り馬によるグリーンウッドワークの実演を行いました。
参加スタッフは、熊尾さん、酒井さん、齊藤(香)、そして式典後に齊藤(文)さんです。

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展示は好評で、式典招待者や、緑の少年団の少年少女、北森カレッジの学生、おもてなし広場のスタッフなど、たくさんの人達が訪れてくださいました。
特に削り馬ツリーの実演では、しばしば見学者の人垣ができるほど。子供たちの「すごい!」という歓声や、大人の見学者からは、珍しいものを見せてもらいましたという感想を頂きました。

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式典でアイヌ舞踊を披露されたというアイヌ装束の男性は、ツリーとアイヌの祭祀に使われる『イナウ』との類似性について話され、イナウの作り方や材、刃物について説明してくださいました。また他の男性は、北方圏には類似の文化が散見されること、海外研修で同様の細工を施されたフワフワのヒツジの飾りを見た、と話しておられました。
鈴木直道知事は式典終了後、おもてなし広場に来られた際、ファミリーのブースを訪れてくださり、展示されていた2m50㎝のツリーをご覧になった後、実演していたスタッフに声を掛けられ、自ら削り馬に跨られました。ドローナイフを試されたあと、スタッフ一同記念撮影となりました。

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「木のたまご」はブース内で展示販売していましたが、式典で紹介があったこともあって、多くの人が関心を持ったようです。スタッフは、そういう人たちに声をかけて、出来るだけ手にとるように勧めました。「いいんですか?」と言いながらタマゴに触れた人たちが、樹種によって色や重さによる違い、何よりもその手触りに「うわー、気持ち良い!」と、感動していました。

当日、秋篠宮皇嗣殿下の御臨席は叶いませんでしたが、ビデオメッセージによりお言葉を賜りました。その中に、『木育』というお言葉があったのです。
木育ファミリーの会員の総意である、木育の今後のさらなる発展を願っています。



「道民森づくりの集い2020」の報告 -  2020.11.16 Mon

当初「道民森づくりの集い2020」は5月9日に開催される予定でしたが、コロナ禍の影響により中止となりました。しかし、木育イベントなどの自粛による閉塞感の脱却や森づくりの大切さ等を伝える場を設け、さらに1年後に開催延期された「第44 回全国育樹祭」の開催に向けた機運の醸成を図るということから感染防止策の徹底等により10月17日道庁赤れんが庁舎前庭で開催され、木育ファミリーも例年通り参加しました。

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会員からは、熊尾さん、根井さん、斉藤夫婦、そして石狩振興局林務課の若い衆の横田さんがスタッフとして参加。ものづくり体験の内容は、二股の枝を使った枝ケン玉と、輪切り丸太のブンブン駒、葉っぱのフロッタージュの三種類でした。
通常なら観光客を含め大勢の人で賑わう場所ですが、今年はコロナ禍の影響で観光客は少なく、子連れのお客さんもまばらではありましたが、他のブースとの交流などを含め木育ファミリーのブースは途切れることなく、多くの方々に楽しんでもらうことが出来ました。

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木育ファミリーのブース(例年よりは手狭なブースです)

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スタッフが事前にお試し制作

参加された方々……
「私たちもいいんですか?」
昔懐かしい遊びは子どもだけでなく、大人の方も楽しみたいもの。懐かしい遊びは年齢には関係ないですね。孫に作っていく人もいれば、自分の楽しみ作っていく人も。
とある夫婦はぶんぶんゴマづくりをしてくれましたが、コマの重心を見つけるのは奥様は苦手。一方の旦那様はあっという間に見つけ出す。穴に紐を通して完成させたぶんぶんゴマを回し始めると旦那様は上手く回せないのですが奥様は易々と回し始める。形勢は完全に逆転。旦那様のつまらなそうな姿は印象的でしたね。
そして、今年は「北海道森と緑の会」が実施した赤れんが前庭の木々をめぐる「森づくりクイズ」と連携した「木の葉のフロッタージュ」を体験してもらいました。拾ってきた葉っぱをクレパスで擦ると葉っぱの細かな凸凹までが写し出され、子どもたちには喜んでいただきました。

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ぶんぶんゴマをお孫さんのために

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枝ケンのヘッドは様々。お気に入りのヘッドを選んで制作

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葉っぱのフロッタージュ

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例年なら削り馬を並べて、トンカチを作ったり、思い思いに木を削っていましたが、コロナ禍の影響により器具の消毒や人の配置を考慮し、今年は断念しました。削り馬は子どもたちと会話し触れ合いながら楽しんでもらえるもの。しかし、「新北海道スタイル」を実践しながらのイベント開催では現状では難しいです。この先どのような事態になってゆくかは全くわかりませんが、距離を保たず触れ合いながら「密」でイベントを楽しめるようになることは我々の願いかもしれません。


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