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私にとっての木育 -  2018.03.03 Sat

 よく「木育って何(をするの)?」と聞かれて悩むのですが、ベースとしては難しいことじゃなくて、木(=樹木=森林)を好きになってもらうための活動だと思っています。
そこには利害関係があって、木が好きな人が増えることは、林業関係、建築関係、ものづくり関係、行政関係者にとっては、直接・間接的なメリットなのです。
だから、地道な普及活動であり、営業活動であり、広報活動である訳で、私は「木育」を単体として切り離すことには抵抗があります(もちろん新たな木の楽しみ方はうまれていくのでしょうが)。
あくまで、基盤として木にまつわる産業と古くから生活に木を活用してきた文化があり、その応援団的立場として「木育」という、行政も使いやすい言葉のもとにいろんな立場から働きかける。
「木育」はその合い言葉であり、垣根を越えて全体で応援しあうための言葉なのではないでしょうか。

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だからアプローチはいろいろ。北海道でいわれる「あれも木育、これも木育」とはその面で共感する言葉であり、しかしながら「木を好きになる」工夫・働きかけがなければ全く木育ではないとも思う訳です。
例えば木工作の体験をするのに、素材が外材であってもその木の美しさを相手に伝えて感動を引き出せれば「木育」だと思うし、逆に地域材を使っていてもただの素材としての扱いであれば木育ではないと思います。
木育でなければならないという訳でもなく、木育以上に木工の方がよく伝わることもあります。使い分けるところや何に重きをおくか(私は木育という言葉には他者への働きかけ、木工という言葉には作ることや作品へのこだわりを感じています)が大事なのではないでしょうか。
最近は、新しい言葉である「木育」が乱暴に登場することが多いと感じます。「木育」という言葉が普及したからこそ、一人一人の実践者が木育という単語以外で自分の想いを表現できれば、よりよい活動になると思います。

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「育」という言葉に捕らわれがちだけど、教育が最終目的ではなくて、現状離れてしまった「木との距離感」をいかに縮められるか、そして人と木がますます仲良くなること、それが私にとって木育の目的です。

◆ むかわ町 / 木育マイスター 草刈万里子

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