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道民森づくりの集い2021報告 -  2021.12.14 Tue

11月3日サッポロさとらんど内『さとらんど交流館』で、道民森づくりの集いが開催されました。
展示やクイズ、木工品の販売、木育ワークショップなどで19の団体が参加する中、私たち木育ファミリーも例年通りワークショップを行いました。
講師を努めたのは、酒井さん、熊尾さん、齊藤(文)さん、齊藤(香)の四人です。

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出し物はふたつ、グリーンウッドワークによるシラカバの枝を使ったハンマーと、枝や葉っぱのチャームを使ったモビールです。感染対策を十分に行いながら実施しました。
まず、ハンマーですが、例年だと削り馬を何台か持ち込んでお客さんにまだ乾き切っていない木を削ってもらうのですが、スペースの関係もあって、今回はあらかじめ先を削った枝を用意しました。程よい大きさにカットされたヘッド用の太い枝片にお客さんはハンドドリルで穴を開け、その穴に柄を通して鋸を使って好きな長さに切り、穴を開けてもらって、きれいな色のひもを通して吊り下げられるようにします。
主眼としてはグリーンウッドの柔らかさやその他の特徴を知ってほしいというほかに、鋸やハンドドリルといった道具を知ってじっさいに使ってみてもらうということでした。小さなお子さんが圧倒的に多く、そういった道具を使うのは初めてというお子さんがほとんどでしたが、とても上手に作業できていました。大人気のワークショップで、いつも列ができていました。そのなかで、私たちが何もお願いしなかったのにお客さんたちが自分たちで順番待ちのルールを作ってくださっていたことにとても感心させられました。

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もう一つはモビール。何本かの枝に穴の空いたチャームを吊り下げていくだけのものですが、これが意外とむずかしいのです。左右のバランスがとれないとモビールはできません。両端の重さを同じにすれば良いのですが、そうでないとき重い物を中心にある支点に近い内側に寄せ、反対側の軽い物を外側に下げれば全体は釣り合っていきます。てこの原理がはたらく訳ですが、小学五年生だというお子さんに聞いたらまだ習っていないと首をかしげていました。するとそのやり取りを聞いていた幼稚園の年長さんくらいのおじょうさんが、「あっ、それね、わたししってるよ」と声を張りました。そしてたどたどしいことばで一生懸命説明してくれたのは、幼稚園で大きい子とシーソーに乗って遊んだ時、先生が大きい子を前のほう、つまりてこの支点に近い場所にすわらせた、というのです。「おんなじだよね」と瞳がキラキラひかっていました。
酒井さんのお子さんが事前準備の時に作ってくれたサンプルのモビールがとても秀逸だったことを付け加えておきます。枝で作ったロボットみたいな人形を吊り下げてあって面白くてすてきな作品でした。この発想はなかったよね、と大人一同拍手喝采でした。
初めての会場だったこともあって、お客さんが来てくれるかどうか不安でしたが、結果は満員御礼で、両方合わせて100件を上回る大盛況でした。多めに持って行った材料を出し尽くして皆クタクタになりましたが、大変楽しい充実した一日でした。


待ってました!体験イベント -  2021.12.14 Tue

もくいく育児日記47

11月3日の祝日、道民森づくりの集い2021が、初めてさとらんどで開催された。感染症対策のため、できることに制限はあるものの、それでも体験イベントが開催できること自体が久しぶりだった。
木育ファミリーとして出展すると決まった当初から、子どもたちが「行きたい!」と表明していた。近くなってくると「来週楽しみだね」「明後日楽しみだね」とカウントダウンをはじめ、事前に手に入れたチラシを見て「まずは、先着100名の木のサイコロをもらいに行こう」「木のハンマーは作りたいな」と事前準備に余念がない。こんなに木育イベントを楽しみにしてくれるなんて、とちょっと涙ぐましくさえなった。
当日の朝は雨模様だった。さとらんどの屋外公園施設を利用する人があまりいなければ、森づくりの集いに来てくれる人もそこまで増えないかなと、それでも10時半頃にはイベント会場に着いた。すると、思った以上の人の数。先着100名のサイコロはすでに無くなり、先着200名のスタンプラリーも、もうすぐ景品が無くなるという。後から聞いたには、10時のイベント開始時には行列ができていて、出展スタッフは昼食を食べる暇もなくお客さんに対応するほどの大盛況だったという。あぁ、体験イベントに飢えていたのはうちだけじゃなかったんだと思った。

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のこぎり体験

ここ2年、運動会は縮小、遠足や学習発表会は中止、息子の宿泊研修は延期になっており実施できるか不透明。楽しみにするはずの行事がどんどん中止されていくことを、子どもなりにしょうがないと納得しても、寂しくなかったわけはない。イベントの子どもの顔は、みんなちゃんと楽しそうだった。どうかこれからは、もうこれ以上は、子どもの楽しみが削られませんように。子どもが楽しみにしてくれるようなイベントを開催していけますように。



◆水産林務部森林計画課 根井三貴

樹木医は、人間のエゴイズム -  2021.12.14 Tue

木育異端児の天声樹語(5)

肩書は時として
物事の見方を偏らせる。

一般的に樹木医になる人は
造園業か林業に携わっており
仕事の一環として資格を取得する人が多い。
当然、樹木を主体として考える。

わたしの場合は
趣味の延長として資格を取得。
植物を好きになって
いろいろと調べれば調べるほど
≪共存、共栄、調和≫の
生き方を知り
教科書では教えてくれない
輝かしい食物連鎖に感銘を受けた。
だから考え方は、全体観。

この違いで
樹木の病気に対しても
≪ミカタ≫が変わる

樹木が寿命を迎えるとき
大半は≪腐って枯れる≫

幹が徐々に腐っていくことで
・生理機能が衰え、生命維持ができなくなる。
・幹が脆くなり、強風によって折れる。
このようにして死んでいく。

≪腐る≫というのは
木材腐朽菌という菌(キノコ)が
樹木に感染し(棲みつき)
幹(木材の部分)を分解していくことである。

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白いキノコ「サンゴハリタケ」

つまり
キノコが樹木をエサにして
繁殖しているということ。

樹木が枯死する病気は
≪他の生物≫によるものだということ。

人が病気で死ぬときは
自分の細胞が、ガン化したり
食生活が原因で血管がつまったり
ほとんど≪自分が原因≫
そして、治療するか否かは≪本人の意思≫
 
この違いの真意を
樹木医は理解しているだろうか。

街のサクラを診て
腐ったところ取り除いて
殺菌剤とかで薬漬けにして
花をキレイに咲かせて
『 すごく良いことをした!』
などと思うのは人間のエゴでしかない。

サバンナでシマウマが
ライオンに襲われそうだから
ライオン追い払って
『 すごく良いことした! 』って
思えるだろうか?
お腹を空かせて待つ
仔ライオンのことは、どう考えるのか?

樹木医の仕事は、人のエゴで
食物連鎖に介入していることを
認識しなければならない。

この理屈を説明しても
往々にして年配の人は理解しない。
木材腐朽菌=悪い菌
人のため=良いこと
このような、物事の見方しかできない。

この世に
良い悪いは無い。

ただ存在し、ただ生きているだけ。

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黒いキノコ「モミサルノコシカケ」

わたしは
樹木の治療を悪いことだと
思ってはいない。

人の安全を優先するために
伐採の判断をすることもあるし
癒しや、心の拠り所として
樹木を育むのも大切なこと。

文明社会で生きる限りエゴは付きもの。

わかってもらいたいのは
人間のエゴで
お金を稼がせてもらっていることを
認識できているかどうか。

これが、わからないと
肩書を笠に着て、勘違い発言をする
≪造園屋のお医者さんごっこ≫
に、なってしまう。

私たち人間も、自然の一部
決して傲慢になってはいけない。



◆木育マイスター デニーロ石谷

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