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木育ファミリー総会2022 報告 -  2022.07.19 Tue

去る6月25日に木育ファミリーの活動拠点であるむかわ町穂別の『むかわ木育の学校』で、2022年度木育ファミリー総会が開催されました。
昨年、教室の片付けがてら、様子を見に行ってはいるものの、毎年欠かさず行ってきた総会はもとより、その他の活動もコロナの影響で見合わせになり、実に3年ぶりの利用となっていましたが、役場の方々をはじめ地元の皆さまのおかげで、無事に当日を迎えることができました。
この日は、午前中に総会、その後、お子さん中心に参加された小さな手作りワークショップ、校庭に出てロケットストーブやダッチオーブンを使った、いかにも木育ファミリーらしいランチ会。楽しくておいしい歓談の後、再び教室に戻り、今後の活動等について会員の皆さんで話し合いを行いました。

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午前10時からの総会の前には、むかわ町穂別総合支所の藤江支所長からの暖かいご挨拶をいただきました。
その後、前年度活動報告と会計報告が承認にされ、今年度の活動計画が話し合われました。2024年に北海道で木育が生まれて20年を迎えるにあたり、記念事業を含めた今後のファミリーの活動について、会員の「木育宣言」から今までをリレーエッセイで振り返る提案があり、根井会員がその叩き台を作ってくれているところです。

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総会後は、教室内での木工ワークショップ「木育カフェ」と、野外での「木育ランチ」に分かれて準備しました。

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ランチ後からの話し合いでは、木育ファミリーと道の連携のあり方について、もう一度意見交換しながら、協働のあり方や木育ファミリーがすべき木育の推進に向けた考え方などが必要ではないかという結論に達しました。
「木育ファミリースタイル」これは話し合いの中で提案された言葉です。
その内容はまだ、はっきりとしていませんが、木育の感性に従って「何か、とってもステキな感じ」に展開できそうです。
「木育カフェ」と「木育ランチ」の様子については、次回以降にゆっくりとご報告します。

木のアクセサリーを身近に -  2022.07.19 Tue

もくいく育児日記48

令和4年、今年3年ぶりにむかわ町に集まって、木育ファミリーの総会をしようと決まった時に、子どもたちにリクエストを取ってみた。
「木の工作で、自分たちが作りたいものを作れるとしたら何が作りたい?」
娘から返ってきた答えが木のアクセサリーだった。娘のイメージしていたものは、ビーズを使ったブレスレットやネックレスだったようだけど、私の頭に浮かんだのは別のイメージだった。「女子の髪ゴムってカラフルなプラスチック飾りが多いけど、木の製品が少ないな。愛読マンガには、ウッドキューブで二つしばりするキャラクターがいるんだけど。よし、マンガの髪ゴムを再現して自分で作ってみよう!」
ファミリーのメンバーに、子どもが作りたいもの、私が作りたいもののイメージを説明して、木のアクセサリー製作を採用してもらうことになった。

220704ウッドキューブ

まず、棒材をキューブ状にのこでカット。聞けば、台風で倒れたいつかの北大ポプラの残りだという。貴重な材をちょっとだけおすそ分けしてもらう。ハンドドリルで中央にゴム通しの穴をあけたあと、キューブの形を残しつつ、紙やすりで角を面取りしつつ、表面を磨いていく。気づけば、娘はさっさとネックレス作りに移動していて、ウッドキューブをピカピカに磨いてくれたのは、私のマンガ愛を理解している、同じくマンガ好きの息子の方だった。
出来栄えも満足がいったし、娘の二つしばりもかわいく仕上がったし、何より作りたいものをイメージして工作するのが、やっぱり楽しかった。
久々のむかわ町も、しばらく会えていなかった人たちに再開できて、はじめましての人たちとも会えて、外で食べたダッチオーブンの鶏と、ガレットと焼きマシュマロがおいしかった。原点回帰、楽しい、おいしいの共有を原動力としてこれからも。




◆水産林務部森林計画課 根井三貴

守るべきものは、物ではなく想い -  2022.07.19 Tue

木育異端児の天声樹語(11)

( 前回からの続き )

そのヤナギの老木は
明治天皇が北海道御巡幸のとき
この街に立ち寄った記念として
植えられたものである。

街の開発の影響で
移植を余儀なくされ
今は、この公園に
ひっそりと立っている。

何かしらの公費が
割り当てられたのだろう。
その時は丁寧に
取り扱ってもらえたのだが

今は…

公園に着くなり
目に入ってきたのは
崩壊した外科治療の痕。
幹の痛々しさが
心に突き刺さる。

ほぼ管理されていないと言っていい。

こういうのを目にする度に
思うことがある。

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≪ 残して伝えたいものは何か? ≫

巨木、名木の保存というのは
長い年月をかけて成長し
大きな状態で生きていることが
生物学的な価値であり、
そこに
文化や歴史的な価値も相まって
保存するに至るのだが

当たり前のように
多額のお金を費やして
本体を生かすことだけが
保存だと考える行政の対応に
わたしは疑問を感じてならない。

何かを残すということは
何かを伝えるということ。

樹木を保存するには
そこに目的意識がないと
ただ生かしているだけで
活かすことにはならない。

つまり税金の無駄遣い。

植物には特別なことが出来る
それは≪ 挿し木 ≫
人為的繁殖方法のひとつ
元祖クローン技術とも言える。

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とくに
記念木のような
文化的価値が強いものは
ある程度
老木本体の保存に努めつつも
挿し木で育成して
新たに更新することも
選択肢として加えて良いと思う。

この方が
健全な文化や歴史の継承と
考えられないだろうか

本当に残したい想いは何か
心から伝えたいものは何か

これが明確だと
死んでも活きる、生き方できる。




◆木育マイスター デニーロ石谷

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