木育の種、咲かせた花〜第5回 大人の木育〜クラフトジンで森とつながる〜 - 2023.06.12 Mon
今回は、第44回全国育樹祭の開催記念につくられた「TOMATOH NAGOMINOMORI GIN」(これより、和みの森ジン)の開発ストーリーをご紹介したいと思います。
まず初めに、私は当時苫小牧市の地域おこし協力隊として、苫東・和みの森運営協議会に事務局として所属していました、八木です。
全国育樹祭の機運の醸成や市民参加型の森づくりの推進を目的に、「月に一度は森づくり!」などの活動を行っていました。そのような中で、貴重なご縁をいただき、このクラフトジンの開発にも携わらせていただきました。
そもそも、この和みの森ジンを開発することになったきっかけは、全国育樹祭2020が延期となり行われた1周年前記念イベントの際に、木育の中心メンバーが集まった「木育座談会」です。
ここでは、緑の女神の井戸川さんがモデレーターとなり、木育の事例紹介やこれからの木育についてのディスカッションが行われました。
この座談会の中で、官民が連携して「北海道の木育」を表現する記念品をつくって、全国にPRしようという話になったと記憶しています。

木育座談会メンバー
そこで、「北海道の木育」とは何か?全国的に見ると、まだまだ木育という言葉は、木のおもちゃや子どもの遊びというイメージが強いです。私たちは、「北海道の木育」の持つ、「木とふれあい、木に学び、木と生きる」というコンセプトをもとに、「大人の木育」を表現することのできる「TOMATOH NAGOMINOMORI GIN」の開発をはじめました。
ジンのために、資源を使用するのではなく、森林の循環の一部にジンを取り入れるために間伐材を活用することや、素材の採集も和みの森の活動に参加する市民のみなさまに協力していただきながら、苫東・和みの森運営協議会ガ中心となり進めていくことにしました。
まず、ジンの素材は大きく分けるとアカエゾマツ、白樺の枝葉です。次に、苫小牧市のとまチョップ水、最後に味のアクセントとして北海道七飯町のりんごの皮が利用されています。それらの北海道、苫小牧産の素材に積丹スピリットのオリジナルフレーバーがブレンドされて和みの森ジンができあがります。
資源採集は、2021年4月半ばにアカエゾマツの除伐間伐採集を行いました。この時は、地域のボランティアスタッフや森と緑の会のスタッフが参加しました。
5月後半には和みの森で行われている「月に一度は森づくり!」にて、参加者の子どもたちや親子と一緒に白樺の採集を行いました。



資源の採集が終わると、いよいよ和みの森ジンの味を決める、ブレンド会議です。
積丹スピリットの秘伝のジンをベースに、和みの森のアカエゾマツとシラカバの枝葉と、七飯町のりんごの皮をアルコール蒸留したものを、混ぜ合わせて、味を決めていきます。これは、本当にプロにしかできない技なのだと思いますが、ブレンド比率によって、全く異なる味になり、試飲をすることもかなり貴重で楽しい体験でした。ここだけの話、実はブレンド会議では、現在販売されているジンは一番人気ではなかった!?
というのも、育樹祭記念ジンをつくるのに集まったみなさんは、ジンなども飲み慣れており、ひと工夫された味がお好みだったようで、まろやかで飲みやすい味わいのある現在のジンは皆さん2番手に置いていたみたい・・・笑。しかし、育樹祭に参加するみなさんや市民のみなさま方に手に取ってもらいやすく、ジンに馴染みの深くない人でも、楽しめるようなジンを作りましょう!ということで、満場一致で現在の和みの森ジンの味になりました。




ラベリングやパッケージは、積丹スピリットとKEM工房主宰の煙山さんが中心となってデザインしました。森でジンを飲むことを大切に、2重キャップやポケットにフィットするなど、ボトルデザインの意匠にもこだわったつくりになっています。
資源採集、ブレンド会議、パッケージデザインを経て、晴れて「TOMATOH NAGOMINOMORI GIN」が完成しました!全国育樹祭をはじめ、育樹・木育行事等で和みの森ジンを通して、北海道の木育、大人の木育をみなさんに知ってもらうことができました。

苫東・和みの森運営協議会「月に一度は森づくり」についてはコチラから
積丹スピリットのショップはコチラから
最後に、この全国育樹祭、和みの森ジンプロジェクトを通して、僕自身が北海道の木育ってなんだろう?大人の木育はどう表現したらいいだろう?と、木に触れて、学び、共に生きるというコンセプトを実感することができました。全国の木育実践者には、このジンや市民参加型の森づくり活動が、地域の森づくりや社会課題を解決する大きなヒントになったという声をかけていただくことが多くありました。これからも、北海道の木育が多くの人に触れていただく機会をつくって行ければいいなと思いました。
◆苫東・和みの森運営協議会 八木一馬
まず初めに、私は当時苫小牧市の地域おこし協力隊として、苫東・和みの森運営協議会に事務局として所属していました、八木です。
全国育樹祭の機運の醸成や市民参加型の森づくりの推進を目的に、「月に一度は森づくり!」などの活動を行っていました。そのような中で、貴重なご縁をいただき、このクラフトジンの開発にも携わらせていただきました。
そもそも、この和みの森ジンを開発することになったきっかけは、全国育樹祭2020が延期となり行われた1周年前記念イベントの際に、木育の中心メンバーが集まった「木育座談会」です。
ここでは、緑の女神の井戸川さんがモデレーターとなり、木育の事例紹介やこれからの木育についてのディスカッションが行われました。
この座談会の中で、官民が連携して「北海道の木育」を表現する記念品をつくって、全国にPRしようという話になったと記憶しています。

木育座談会メンバー
そこで、「北海道の木育」とは何か?全国的に見ると、まだまだ木育という言葉は、木のおもちゃや子どもの遊びというイメージが強いです。私たちは、「北海道の木育」の持つ、「木とふれあい、木に学び、木と生きる」というコンセプトをもとに、「大人の木育」を表現することのできる「TOMATOH NAGOMINOMORI GIN」の開発をはじめました。
ジンのために、資源を使用するのではなく、森林の循環の一部にジンを取り入れるために間伐材を活用することや、素材の採集も和みの森の活動に参加する市民のみなさまに協力していただきながら、苫東・和みの森運営協議会ガ中心となり進めていくことにしました。
まず、ジンの素材は大きく分けるとアカエゾマツ、白樺の枝葉です。次に、苫小牧市のとまチョップ水、最後に味のアクセントとして北海道七飯町のりんごの皮が利用されています。それらの北海道、苫小牧産の素材に積丹スピリットのオリジナルフレーバーがブレンドされて和みの森ジンができあがります。
資源採集は、2021年4月半ばにアカエゾマツの除伐間伐採集を行いました。この時は、地域のボランティアスタッフや森と緑の会のスタッフが参加しました。
5月後半には和みの森で行われている「月に一度は森づくり!」にて、参加者の子どもたちや親子と一緒に白樺の採集を行いました。



資源の採集が終わると、いよいよ和みの森ジンの味を決める、ブレンド会議です。
積丹スピリットの秘伝のジンをベースに、和みの森のアカエゾマツとシラカバの枝葉と、七飯町のりんごの皮をアルコール蒸留したものを、混ぜ合わせて、味を決めていきます。これは、本当にプロにしかできない技なのだと思いますが、ブレンド比率によって、全く異なる味になり、試飲をすることもかなり貴重で楽しい体験でした。ここだけの話、実はブレンド会議では、現在販売されているジンは一番人気ではなかった!?
というのも、育樹祭記念ジンをつくるのに集まったみなさんは、ジンなども飲み慣れており、ひと工夫された味がお好みだったようで、まろやかで飲みやすい味わいのある現在のジンは皆さん2番手に置いていたみたい・・・笑。しかし、育樹祭に参加するみなさんや市民のみなさま方に手に取ってもらいやすく、ジンに馴染みの深くない人でも、楽しめるようなジンを作りましょう!ということで、満場一致で現在の和みの森ジンの味になりました。




ラベリングやパッケージは、積丹スピリットとKEM工房主宰の煙山さんが中心となってデザインしました。森でジンを飲むことを大切に、2重キャップやポケットにフィットするなど、ボトルデザインの意匠にもこだわったつくりになっています。
資源採集、ブレンド会議、パッケージデザインを経て、晴れて「TOMATOH NAGOMINOMORI GIN」が完成しました!全国育樹祭をはじめ、育樹・木育行事等で和みの森ジンを通して、北海道の木育、大人の木育をみなさんに知ってもらうことができました。

苫東・和みの森運営協議会「月に一度は森づくり」についてはコチラから
積丹スピリットのショップはコチラから
最後に、この全国育樹祭、和みの森ジンプロジェクトを通して、僕自身が北海道の木育ってなんだろう?大人の木育はどう表現したらいいだろう?と、木に触れて、学び、共に生きるというコンセプトを実感することができました。全国の木育実践者には、このジンや市民参加型の森づくり活動が、地域の森づくりや社会課題を解決する大きなヒントになったという声をかけていただくことが多くありました。これからも、北海道の木育が多くの人に触れていただく機会をつくって行ければいいなと思いました。
◆苫東・和みの森運営協議会 八木一馬