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しらかんばの「芽生え」 -  2019.05.15 Wed

「しらかんばずかん」5月号

木々が芽吹き、日に日に緑がこくなってきました。
そして、春は多くの木々の「タネの芽生え」の季節でもあります。

北国に育つ木々の多くは、夏から秋にかけてタネが成熟して地面に落下し、そのまま冬をタネの状態でやり過ごし、春を迎えてから発芽します。
秋に芽生えないのは、芽生えた状態で厳しい寒さの冬を越すのは非常にリスクが高いからと考えられます。

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ですが、この点でシラカンバはちょっと変わりダネです。
シラカンバのタネは夏ごろから成熟して地面に落下し、そのまま越冬してから春に発芽するものもあるのですが、一部は秋のうちに発芽します。
秋に発芽した場合、冬を越せないリスクはあるものの、その年の冬の寒さがさほどでなく無事越冬できた場合には、成長のスタートが早かった分、春に芽生える他の植物よりも早く大きくなれる可能性があるのです。

190513.jpg

春に発芽するメリットとデメリット、秋に発芽するメリットとデメリット。
それらを両方に分散して賭けることで、子孫を残す確率を高めているのだとか。
シラカンバの生き様、なかなか巧妙です。

(追伸)これは、文字通り地面をはいつくばって調査された故小山浩正さん(当時の北海道立林業試験場)の研究成果です。学生のころ、集中講義でこの研究成果をドラマチックに紹介してくださった記憶は今も鮮明です。


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸


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