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しらかんばの「樹皮」 -  2019.06.20 Thu

「しらかんばずかん」6月号

幾分かの湿度をたたえた白樺林でした。
白樺の幹にナイフで切れ目を入れると、そこからフワーッと、まるで浮きあがるように樹皮がめくれていきました。
数年前の夏、白樺樹皮細工の作家さんにご一緒していただき、初めて樹皮採取をした時の記憶は今も鮮やかです。樹皮をはぎ取った後の白樺の幹は、しっとりと冷ややかで木の静かな生命を感じたような気がしました。
白樺の樹皮はしなやかです。でも、それで編み上げたカゴはとても丈夫で、何年も使い続けることができます。
北の大地に真っ先に芽を出し、根をはって、やがて林をつくる、パイオニア(開拓者)ツリーとも呼ばれる白樺。しなやかさとたくましさは、白樺の木そのものの生き様にも重なるような気がします。


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◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸

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