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協働という意味を考えてみる(1/2回) -  2019.10.14 Mon

木育ファミリーが設立されて以降、木育の普及などを目的にこれまで多くの活動を行ってきましたが、ここ数年の活動等で気が付いたことをまとめてみました。

1「道民森づくりの集い」
まずはこのイベントのことについて触れておきたいです。
木育ファミリーは道庁赤レンガ前で開催している時から参加していますが、野幌森林公園に場所を移し今年で「道民森づくりの集い」も5年目を迎えました。以前は「道民森づくりネットワークの集い」という名称でしたが、ネットワークという言葉が外され、森づくりに関わる団体だけでなく多様な団体などが出展するようになりました。しかし、一方では、民間の森づくり団体の出展が大きく減り、この集いの意味合いは大きく変化してきていると思います。
現状、森づくりに関わる団体は高齢化を迎え、解散を余儀なくされるケースもありますが、決して森づくりを行う民間の団体が使命を終えたわけではありません。
この集いを通じて伝えることは一体何か。それは単に参加者に楽しんでもらうだけでなく、出展側の交流、そして森と関わりの重要性を一般の参加者に伝えることではないでしょうか。まるで祭りの屋台のような出展ではなく、今一度、「集い」の目的を明確かつ共有しながら、森づくりに関わる団体の参加も促すことが必要であると感じています。

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2 両者の思いのズレ
行政が進める森づくりは、基本計画や施策などに基づき行われますが、現在は木材産業、言わば木材を使うことに重きが置かれています。しかしながら、木を伐って木材を生産することに重きをおくと、伐採後は木を植える作業を行わなければならないのですが、2017年度末における北海道の造林未済地は8000haにまで及び再造林作業が進んでいません。(毎日新聞2019年9月15日の記事参考)
林業は森林の樹木を伐採し木材を生産することと定義されていますが、必ずしもそれがすべて森林に対する取り扱いではないはず。今は林業の担い手づくりが重要視される時代となり、行政側はその方向へ向かっています。
でもその一方、一般の方でも森づくりに関わっていきたいと思う人は少なくありません。林業とは違う形で森と関わる人は、単純な理由で「森が好きだから」という人もいれば、作業をしながら体をリフレッシュできる「癒しの場」として考えている人もいるでしょう。

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その想いを受け、好きなように森と関わりを持てるよう行政等が後押ししてくれればよいのですが、実際に資金面での協力においては、制度という枠組みを設けて自由にはやることは出来ないですし、フィールドの提供や人材の協力においても消極的と言わざるおえない状況です。
両者が目指す森の姿が例え同じとしても、現状での思いに対するズレが生じています。行政の森づくりは「こちら側」だけでやるだけでなく、「あちら側」の思いも叶えるようにしなければ、見せかけだけの国民一体となった森づくりに終わってしまいそうです。でも、行政の立場からすると、今はそんな時代ではないと言われそうですが。

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林業だけでなく、木育においても行政側とこちら側との思いのズレを最近感じています。次回はそのことについて考えてみたいです。



◆ようてい木育倶楽部 齊藤 文美

「森の輪(わっこ)」プロジェクト «  | BLOG TOP |  » 「道民森づくりの集い2019」の報告

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