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しらかんばの「生き様」 -  2019.07.17 Wed

「しらかんばずかん」7月号

12回にわたって連載してきました「しらかんばずかん」、今回が最終号です。
「しらかんばずかん」は、これまで得られた知見や著者個人が見たもの、感じたものを、写真と文章にのせて著者の視点で表現した、しらかんばの他己紹介です。

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極力、科学的な視点をベースとしつつ、科学っぽくない表現を心がけて紹介しました。モノいわぬしらかんばにしてみたら、不本意な紹介の仕方もあったかもしれませんが、そこはしらかんばのいろいろな面を知ってもらって、愛着をもってもらいたいという意図に免じて、容赦してもらいたいと思っています。
しらかんばの、個性や生き様を感じていただき、少しでも愛着を持っていただけたなら幸いです。
でも、しらかんばという木だけが特別に個性的だということではありません。ほかの樹木にもそれぞれに面白い個性がありますし、樹木に限らずほかの生き物にも、それぞれに生き様があります。

次は、「ナニずかん」をやるの?という、うれしいお声がけもいただきましたが、今のところは何のずかんもやる予定はありません。月イチで短文を載せる程度のつたない連載でも、締め切りに追われるというのは、結構大変ということを知りました。また、気が向いたら何かやるかもしれませんが。
一年間のお付き合いありがとうございました。

◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸

木育ランチのご案内(終了後/木育ファミリー総会) -  2019.06.20 Thu

毎年の総会では、むかわ町の皆さんにBBQを用意していただきましたが、今年は私達が震災で大変だった地元の皆さんに木育ランチを企画しました。穂別産米とキノコ、春に採った山菜と桜で「木育ちらし寿司」と「キノコ汁」を作ります。枝を使った、懐かしい遊びも楽しめます。
町外の方も(家族連れも)歓迎なので、どうぞ気軽にお越しください!

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PDFはこちら

◆木育ランチ
日時:令和元年6月29日(土) 11:30~14:00
場所:勇払郡むかわ町穂別和泉 むかわ木育の学校(旧和泉小学校) 
参加費:無料

「桜の花と山菜の木育ちらし寿司」「キノコ汁」

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「ぶんぶんごま」と「枝ケン(枝のけん玉)」作りもできます!

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お問合せ:木育ファミリー(KEM工房内)
メール family@mokuiku.net  TEL 011-855-5510

◆木育ファミリー総会 14:00〜15:00

冬のコートを脱ぎ捨てて(2/2回) -  2019.06.20 Thu

前回の続きです。

【エゾヤマザクラ】
花ばかりが持てはやされ、花が散ってしまったら見向きもしてくれないエゾヤマザクラ。春の葉っぱはきれいなんだけどね。

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淡い緑色が森の中を覆う。オオバボダイジュやアズキナシはその代表かな。
芽鱗の色とのコントラストが好きです。

【オオバボダイジュ】
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【アズキナシ】
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【コシアブラ】
秋にはクリーム色の葉になるコシアブラの開葉は秋のイメージとは異なり、産毛が生えているようにふわふわした柄と葉っぱ、そして冬芽にこんなに蓄えられていたかというぐらい多くの葉っぱが飛び出してくる。
それはハリギリも同じですね。コシアブラを見かけたら、思わず「天ぷら!」と叫んでしまいますが、あくまでも観察ということで、我慢我慢。

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そして、新緑の時にしか味わえない光と樹木の演出に心躍らされます。
【イタヤカエデ】の舞い
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【アオダモ】赤い縁取りが印象的
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【オオカメノキ】シウリザクラを背景に
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まだまだ、紹介しきれないぐらい樹木のお目覚めはありますが、私が春を一番感じられるのは何といっても森の中。樹木の目覚めをダイナミズムと呼ぶに相応しいかは皆さんの捉え方にもよりますが、樹木という生命が躍動感たっぷりで演出してくれる森に正解も答えも必要なく、ありのままで感じられる春がそこにあります。
今年は逃してしまった方も来年は春の森の中に入って、樹木のダイナミズムを感じてください。

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◆ようてい木育倶楽部 齊藤 文美 

しらかんばの「樹皮」 -  2019.06.20 Thu

「しらかんばずかん」6月号

幾分かの湿度をたたえた白樺林でした。
白樺の幹にナイフで切れ目を入れると、そこからフワーッと、まるで浮きあがるように樹皮がめくれていきました。
数年前の夏、白樺樹皮細工の作家さんにご一緒していただき、初めて樹皮採取をした時の記憶は今も鮮やかです。樹皮をはぎ取った後の白樺の幹は、しっとりと冷ややかで木の静かな生命を感じたような気がしました。
白樺の樹皮はしなやかです。でも、それで編み上げたカゴはとても丈夫で、何年も使い続けることができます。
北の大地に真っ先に芽を出し、根をはって、やがて林をつくる、パイオニア(開拓者)ツリーとも呼ばれる白樺。しなやかさとたくましさは、白樺の木そのものの生き様にも重なるような気がします。


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◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸

しらかんばの「芽生え」 -  2019.05.15 Wed

「しらかんばずかん」5月号

木々が芽吹き、日に日に緑がこくなってきました。
そして、春は多くの木々の「タネの芽生え」の季節でもあります。

北国に育つ木々の多くは、夏から秋にかけてタネが成熟して地面に落下し、そのまま冬をタネの状態でやり過ごし、春を迎えてから発芽します。
秋に芽生えないのは、芽生えた状態で厳しい寒さの冬を越すのは非常にリスクが高いからと考えられます。

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ですが、この点でシラカンバはちょっと変わりダネです。
シラカンバのタネは夏ごろから成熟して地面に落下し、そのまま越冬してから春に発芽するものもあるのですが、一部は秋のうちに発芽します。
秋に発芽した場合、冬を越せないリスクはあるものの、その年の冬の寒さがさほどでなく無事越冬できた場合には、成長のスタートが早かった分、春に芽生える他の植物よりも早く大きくなれる可能性があるのです。

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春に発芽するメリットとデメリット、秋に発芽するメリットとデメリット。
それらを両方に分散して賭けることで、子孫を残す確率を高めているのだとか。
シラカンバの生き様、なかなか巧妙です。

(追伸)これは、文字通り地面をはいつくばって調査された故小山浩正さん(当時の北海道立林業試験場)の研究成果です。学生のころ、集中講義でこの研究成果をドラマチックに紹介してくださった記憶は今も鮮明です。


◆帯広の森はぐくーむ/木育マイスター 日月 伸


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