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植物目線で戦争を考える。~ 自由と平和 ~ -  2022.03.14 Mon

木育異端児の天声樹語(7)

植物も日々戦っている。

光と養分を得るために
枝葉や根を伸ばし
隣接者同士で競い合う。

これによって獲得した栄養は
動物、昆虫、細菌類が奪いに来るため
次は防衛戦が始まる。

彼らは
生きるために、
子孫を残すために
何十億年と続けている。

これに、良い悪いはなく
ただそこに
自然の摂理があるだけ。

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では
人の戦いと、何が違うのか?

人の戦いは、エゴが原因
生きる欲求に
さらに加わった≪ +αの欲求 ≫

≪ +αの欲求 ≫は
人間にとっての
幸せであったり、アイデンティティでもあったり。

しかし
不幸の始まりにもなり得る
誰かの欲求が
誰かの欲求の邪魔になったとき
争いが起きる。

それは
≪ お互いが正しいと思っているから ≫

人の争いは
正義のぶつかり合い。

これを植物は
どう見ているだろう。

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梅は、実が食べられるから
桜より正しいと思っているだろうか?
人に喜ばれている、春の桜並木を
妬ましく思っているだろうか?

梅は
自分のなすべきことをして
いまを生きているだけだと思う。

人は
未来への不安から
必要以上に貯蓄や備蓄したり

自分の価値観から外れた者を
安全や安心のためといって
正義を武器にして排除したりする。

植物は動けないけど
心は自由。

人は動けるけど
心には
不安とジャッジという
足枷をはめているように見える。

それを
自ら外せるのに
外そうとしないから
人とは本当に不自由な生き物だと
思われているかもしれない。


◆木育マイスター デニーロ石谷

絵本『夜の木』 -  2022.02.15 Tue

私の手もとに、一冊の黒い本があります。
英語の原題は「The Night Life of TREES」(邦題「夜の木」)という、インドの大型絵本です。
表紙も中のページも黒い手漉きの紙に、シルクスクリーン版画でたくさんの木が描かれています。

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この本と最初に出会ったのは、2007年のこと。東京にオープンした大型複合施設の素敵なリビング用品店のウインドウに、さりげなく置かれていました。閉店後の夜の時間だったので直接手に取ることができず、心惹かれる思いで表紙を見つめた思い出があります。
まだ「木育」が生まれたばかりの頃は、いつもそんなふうに木や森にアンテナを張り巡らしていたのです。

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それから10年経って・・・ついに絵本『夜の木』は、私の所へやってきました。
日本からはるか6000キロ、南インドの出版社で作られたハンドメイド絵本です。
インド中央部に暮らすゴンド族の民俗画家3人により描かれた、聖なる木々の夜の姿が短い文章と見開きページに19本。黒くて厚い紙の感触からも、夜の雰囲気が伝わってきます。
絵のテーマは、ゴンド族に共通する記憶に深く根をおろした物語や信仰と結びついているとのこと。
この小さな出版社(タラブックス)は、民俗画家に著作権の概念を伝えたり、従業員に等しく教育の機会を与えるなど、企業活動を通してより良い社会を築く試みを続けています。

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世界各地には「木にまつわる物語」があり、古来より続く人々の暮らしや習俗と結びついています。
冬の夜、北海道の木や森にまつわる物語をもう一度訪ねてみたいと思うようになりました。



◆KEM工房/木育ファミリー顧問 煙山 泰子

一樹之陰を信じますか? -  2022.01.18 Tue

木育異端児の天声樹語(6)

一樹之陰【イチジュノカゲ】とは
この世の人との出会いや関係は
全て前世の縁によるものということ。
見知らぬ人同士が
一本の木に寄って、雨宿りをするのも
前世からの縁である。
という意味の四字熟語である。

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あなたは前世というものを
信じられるだろうか?

わたしは
前世の記憶があり
ひとつ前の人生の
最後の一日を覚えている。

数年前から
私の身の回りにも
この手の記憶を持っている子供が
数人あらわれ始めた。

体内記憶や前世をテーマにした
ドキュメンタリー映画「かみさとのやくそく」(2013公開)でも
このような子供が増えていることを言っており
近年増加傾向にあるようだ。

犬の生まれ変わりをテーマにした映画もあり
「僕のワンダフル・ライフ」(2017公開)では
大好きな飼い主に会いたくて
何度も生まれ変わる犬のお話。
こちらはフィクションではあるが
とても考えさせられる。

これらの映画を思い出すと共に
植物はどうなのだろうかと
考えてしまう。

動植物は
アチラの世界に戻ると
同じ種族どうしで
ひとつの魂となり

人間に
いじめられたとか
良くされたとか
地球がどうだとか
生きて学んだことの
情報を共有するらしい。

もしも、
あの花束は
今のあなたに会いたくて
何度もそこに来ているとしたら

もしも
ふと気になった、その樹は
今世のあなたが会いたくて
無意識に出会いに行ったとしたら

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あなたは
そこから何を感じ取るだろうか?
植物と再会した時に
どんな良い土産話ができるだろうか?

前世というのを
信じるか信じないかは別としても
自分の過去を振り返り
あらためて成長に気付き
認めてあげるのは
とても大事である。

さて、あなたは
入社、入学、成人式など
あの時あの節目と比べたら
どのような成長が出来ましたか?



◆木育マイスター デニーロ石谷

道民森づくりの集い2021報告 -  2021.12.14 Tue

11月3日サッポロさとらんど内『さとらんど交流館』で、道民森づくりの集いが開催されました。
展示やクイズ、木工品の販売、木育ワークショップなどで19の団体が参加する中、私たち木育ファミリーも例年通りワークショップを行いました。
講師を努めたのは、酒井さん、熊尾さん、齊藤(文)さん、齊藤(香)の四人です。

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出し物はふたつ、グリーンウッドワークによるシラカバの枝を使ったハンマーと、枝や葉っぱのチャームを使ったモビールです。感染対策を十分に行いながら実施しました。
まず、ハンマーですが、例年だと削り馬を何台か持ち込んでお客さんにまだ乾き切っていない木を削ってもらうのですが、スペースの関係もあって、今回はあらかじめ先を削った枝を用意しました。程よい大きさにカットされたヘッド用の太い枝片にお客さんはハンドドリルで穴を開け、その穴に柄を通して鋸を使って好きな長さに切り、穴を開けてもらって、きれいな色のひもを通して吊り下げられるようにします。
主眼としてはグリーンウッドの柔らかさやその他の特徴を知ってほしいというほかに、鋸やハンドドリルといった道具を知ってじっさいに使ってみてもらうということでした。小さなお子さんが圧倒的に多く、そういった道具を使うのは初めてというお子さんがほとんどでしたが、とても上手に作業できていました。大人気のワークショップで、いつも列ができていました。そのなかで、私たちが何もお願いしなかったのにお客さんたちが自分たちで順番待ちのルールを作ってくださっていたことにとても感心させられました。

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もう一つはモビール。何本かの枝に穴の空いたチャームを吊り下げていくだけのものですが、これが意外とむずかしいのです。左右のバランスがとれないとモビールはできません。両端の重さを同じにすれば良いのですが、そうでないとき重い物を中心にある支点に近い内側に寄せ、反対側の軽い物を外側に下げれば全体は釣り合っていきます。てこの原理がはたらく訳ですが、小学五年生だというお子さんに聞いたらまだ習っていないと首をかしげていました。するとそのやり取りを聞いていた幼稚園の年長さんくらいのおじょうさんが、「あっ、それね、わたししってるよ」と声を張りました。そしてたどたどしいことばで一生懸命説明してくれたのは、幼稚園で大きい子とシーソーに乗って遊んだ時、先生が大きい子を前のほう、つまりてこの支点に近い場所にすわらせた、というのです。「おんなじだよね」と瞳がキラキラひかっていました。
酒井さんのお子さんが事前準備の時に作ってくれたサンプルのモビールがとても秀逸だったことを付け加えておきます。枝で作ったロボットみたいな人形を吊り下げてあって面白くてすてきな作品でした。この発想はなかったよね、と大人一同拍手喝采でした。
初めての会場だったこともあって、お客さんが来てくれるかどうか不安でしたが、結果は満員御礼で、両方合わせて100件を上回る大盛況でした。多めに持って行った材料を出し尽くして皆クタクタになりましたが、大変楽しい充実した一日でした。


待ってました!体験イベント -  2021.12.14 Tue

もくいく育児日記47

11月3日の祝日、道民森づくりの集い2021が、初めてさとらんどで開催された。感染症対策のため、できることに制限はあるものの、それでも体験イベントが開催できること自体が久しぶりだった。
木育ファミリーとして出展すると決まった当初から、子どもたちが「行きたい!」と表明していた。近くなってくると「来週楽しみだね」「明後日楽しみだね」とカウントダウンをはじめ、事前に手に入れたチラシを見て「まずは、先着100名の木のサイコロをもらいに行こう」「木のハンマーは作りたいな」と事前準備に余念がない。こんなに木育イベントを楽しみにしてくれるなんて、とちょっと涙ぐましくさえなった。
当日の朝は雨模様だった。さとらんどの屋外公園施設を利用する人があまりいなければ、森づくりの集いに来てくれる人もそこまで増えないかなと、それでも10時半頃にはイベント会場に着いた。すると、思った以上の人の数。先着100名のサイコロはすでに無くなり、先着200名のスタンプラリーも、もうすぐ景品が無くなるという。後から聞いたには、10時のイベント開始時には行列ができていて、出展スタッフは昼食を食べる暇もなくお客さんに対応するほどの大盛況だったという。あぁ、体験イベントに飢えていたのはうちだけじゃなかったんだと思った。

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のこぎり体験

ここ2年、運動会は縮小、遠足や学習発表会は中止、息子の宿泊研修は延期になっており実施できるか不透明。楽しみにするはずの行事がどんどん中止されていくことを、子どもなりにしょうがないと納得しても、寂しくなかったわけはない。イベントの子どもの顔は、みんなちゃんと楽しそうだった。どうかこれからは、もうこれ以上は、子どもの楽しみが削られませんように。子どもが楽しみにしてくれるようなイベントを開催していけますように。



◆水産林務部森林計画課 根井三貴

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